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金工教室 錫お猪口コース

金工教室で新しいコースをつくりました。
半日(3H)で錫のお猪口を制作するコースとなっております。

この錫のお猪口コースは、1枚の板から叩いて作って行くのではなく、錫を溶かして型に流してお猪口の形を作り、それを金鎚で叩いて整えて作ります。鋳造して作る事で形の整形にかかる時間を大幅に短縮しました。

錫は昔からある金属で、飲み物の容器によく使われている金属です。銅とは違い、金属の味が中身に移ることがないのが特徴です。

錫は融点が238℃と低いので、割と簡単に鋳造が出来ます。とはいえ、熱湯よりも熱いですしコツは沢山あるので難しい面も多々あります。

画像に合わせて行程をご紹介していきます。


tin1.jpg
鍋に錫をいれてコンロで熱します。量にもよりますが、家庭用コンロでも溶かす事は可能です。


tin2.jpg
左に写っているのがシリコンで作った型になります。


tin3.jpg
錫が溶けて来た所です。


tin4.jpg
シリコン型に溶けた錫を流し込みます。この流す時の温度と流し方が重要です。
小さく空いている穴は、溶けた錫のガスを抜くための穴です。


tin5.jpg
冷めて固まったら型から取り出します。固まっても、まだまだ熱いです。



tin6.jpg
カップは形状が難しく、シリコン型ですとガス抜きが難しく失敗する事も多いです。これは底に穴が開いてしまってました。



tin7.jpg
錫を流すのに成功したらそれで終わりにはなりまん。今度は湯道を切り離します。



tin8.jpg
湯道を切り離した後に、ヤスリ掛けをして整えます。錫は柔らかい金属で普通のヤスリを使ってしまうと、ヤスリの目が詰まってしまってもう取れなくなってしまいます。単目のヤスリやマジカットという目のヤスリを使います。
この湯道にヤスリをかける作業が少し大変です。



tin9.jpg
湯道を整えたら、当て金と金鎚で叩いて行きます。シリコン型で形が複雑なので鋳肌があまり奇麗には出来ていません。巣穴やでこぼこを取るためにも叩いて整形して行きます。


tin10.jpg
順繰りに叩いて行くとこうなります。金鎚は細い唐紙の方を使って模様をつけたりもします。底も叩いて奇麗に整えます。



tin11.jpg
完成です。叩くのを丁寧にやると奇麗になります。
簡易的な鋳造ですので、若干巣穴が残ってしまいますが実用には問題ございません。本来は、この後に挽物屋さんという職人さんにお願いして内側を旋盤で少しだけ挽いてもらって奇麗にしますが、今回の3時間のコースではここで完成となります。

金属が溶けるというのを見る機会は普段あまりないので、錫を溶かして形になるのを体験するととても不思議に感じます。ですが、身の回りに鋳造で出来ているものは実は沢山あります。自動車のエンジンやガス管などの工業製品やアクセサリー、カバンの金具、ベルトのバックル、大仏など色々とあります。
余談ですが、奈良の東大寺の大仏は鋳造した物では世界最大の大きさとなってます。今の技術をもってしても、あの大きさの鋳造は不可能と職人さんが言ってました。火災により何度か消失し復元されてるのでオリジナルは左脇腹から足のあたりまでで、頭や身体は何度が作り直されてます。

この錫のお猪口コースは3時間程度で完成が可能です。
料金は、半日コースの3,500円と材料費2,000円で、合計5,500円となります。(別途消費税がかかります)
基本的に土曜日か日曜日の午前中か午後の3時間となります。

川越の一番街から徒歩10分かからない場所です。川越の観光がてら、いかがでしょうか。

金工教室の詳細は、こちらをご覧下さいませ。

お問い合わせはmetalsmith1117@gmail.comまでお願いいたします。

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