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指輪制作体験

銀の指輪の制作をご紹介します。

平打ちリングといって、銀の板から指輪を作る一番基本的なやり方です。世界中の、金属でジュエリーを作っている人が1回はやっていると言っても過言ではない、基本中の基本、初めてやるのにうってつけの指輪の作り方です。
板を切り出して、丸めて両端を合わせてロウ付けという接合を行い、丸を整えて指輪を作るやり方です。

写真で指輪を作っている女性も、今回初めてご自身で指輪を制作されました。
DSCN2024.jpg

まず、自分の作る指輪のサイズを測ります。女性は、自分に合う指輪が何号かすでに知っていらっしゃったりもします。一応、リングゲージと言う指輪のサイズを確認するものでサイズを確認して、必要な板を糸鋸で切り出します。
号数に合わせて指輪の直径はわかるのですが、ここでは

(直径+板の厚さ)x3.14

を板の全長としました。今回の板の厚みは0.8㎜です。幅は、4㎜です。銀の種類は925です。純銀だと柔らかすぎるので、7.5%ほど銅や他の金属が入っている物です。一応、銀と分類されます。

DSCN2029.jpg

糸鋸は初めてでしたが、上手く切る事が出来ました。その後、金属ヤスリで切断面を整えます。
画像でわかる様に、すり板という板をテーブルに固定して糸鋸やヤスリ掛けを行います。こうする事でより制作が行い易くなります。細かい物でも持ち易い様に、ハンドバイスを使ったりします。粉で衣類が汚れない様に、粉受けを用意しました。

DSCN2035.jpg

リングの内側になる面に、英字刻印で文字を打って行きます。名前や日付、入れば何でも打てますが銀なのでgoldやptは打たないのがルールです。その他に、材質を表すsilverという刻印も打ちます。
この後に、次の行程にそなえて一回熱をかけました。焼鈍といい、銀が柔らかくなって曲げ易くなります。

DSCN2037.jpg

銀の板の両断面を接合するので、丸めてリングの形状にします。銀の表面に傷が入らない様に木槌で叩いて曲げて行きます。銀や銅の非鉄金属は、分子の構成の関係で一回熱をかけると強く叩いたり曲げたりしない限り柔らかさを保持出来ます。鉄の、熱いうちに打てというのとは違うのです。

DSCN2042.jpg

両端をロウ付けというやり方で接合します。銀に、亜鉛を混ぜて融点を下げた金属を接合面に溶かして流し込んでくっつけます。温度は600℃以上になります。ここは、初めての人では難しいので私が行います。

DSCN2045.jpg

希硫酸で洗って表面を奇麗にして、芯金という棒の中に入れて木槌で叩いて丸を整えて行きます。ここで必要な号数まで指輪を叩いて広げていくので、最初にしっかりと必要な長さを計算して出しておく必要があります。

DSCN2049.jpg

DSCN2051.jpg

リングの内側と外側をヤスリで整え、磨いて行きます。紙ヤスリも使用します。

DSCN2053.jpg

内側と外側の角のエッジが立っていると指輪をはめた時に痛いので、若干丸めて角を落とします。外側は、丸みを帯びたデザインにするので多めに安って甲丸の形状にします。

DSCN2058.jpg

表面に、細い金属ヤスリで溝を彫りました。これは擦り出しリングという、ヤスリで模様を入れて行く基本的なやり方の一つです。溝が彫れたら、研磨剤で磨きます。

DSCN2063.jpg

完成です。内側と、彫った溝の中に金メッキをしてみました。初めてでしたが、奇麗に指輪を作る事が出来ました。時間は、5時間と少しでした。
夢中になって制作している姿がとても印象的でした。自分で作った物は愛着も生まれますし、良い記念にもなります。お金を払えば指輪は買えますが、それだけでない自分だけの付加価値を付ける事が出来ます。


他のシルバーリングのサンプルです。

wss-suridashiring11.jpg

擦り出しリングです。作り方はご紹介したリングを作った後に、金属ヤスリでスリットを入れて行きます。ヤスリがあれば出来るので、こちらも基本的な技術として世界中の方がやられます。面白い事に、これだけでセンスがある指輪が出来てしまいます。


wss-karakusaring1.jpg

リングを作った後に、リューターという歯医者さんが虫歯を削る機械で唐草の模様を彫ったものです。
本来、日本の彫金はタガネで模様を彫って行くのですが、それは練習をしないとなかなか難しいので教室用にリューターで彫ってみました。馴れないと、細かい部分は難しいのですがいろんな模様を彫る事が可能です。


wss-combiring1.jpg

シルバーリングの外側に、真鍮で作ったリングをはめました。
サイズがぴったりとあっていないと出来ません。少々、精度を出すのにコツがいりますがこのようなリングも制作出来ます。本来は、金とプラチナで作りたい所ですが最近は地金が高騰しているのでなかなか出来ません。


華飾まで加えるとなると、初めての方では1日では時間的に難しいのですが最初に作ったリングに2回目で華飾を加える事も可能です。

教室の詳細は、こちらをご覧下さいませ。

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Comment

職務履歴書例 | URL | 2013.01.25 13:38
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
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Kohei Yoshida

Author:Kohei Yoshida
金属工芸家
http://koheiyoshida.com/

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