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珠が浮かぶ盃

教室に参加された方の作品のご紹介です。

新潟から埼玉までお越しになられた方です。
お酒を注ぐと珠が浮いて見える珠盃という物を作りたい、と相談を受けました。
私はその珠盃の事を存じ上げなかったので分る範囲で色々と詳細を教えていただいたのですが、
実際にそうなるのかは半信半疑でした。

試しに銅でサンプルを作ってみた所、ある程度の深さのある金属の盃ですと光の反射で珠が浮かんでいる様に見える感じでした。
売られている珠盃は、ヘラ絞り加工や鋳造の挽き物で作られており、鍛金で叩いて作るものとは違い鎚目がついてなく、乱反射しないので奇麗に珠が浮いてみえる様です。

形としてはそんなに複雑ではないので、今回は鍛金で叩いて作り、時間の許す限り表面の均しをおこない奇麗な珠が見える様にする、という事にしました。材質は板厚0.6ミリの銀です。直径100ミリの円から作りました。高台は直径30ミリくらいの円をつけます。

銀は995という素材です。純銀は柔らかすぎるので、ほんの少しだけ銅が入ってます。とはいえ、かなり柔らかいので絞りはやりやすいです。ただ、銀は柔らかいので当て金のちょっとした強い曲面で叩いてしまうとそれが出てしまい、均しが少し難しいです。

鍛金は初めての生徒さんでしたが、絞る量も多くはないのでなんとか半日で盃の部分は形になりました。高台をつけてしまうと叩けなくなってしまうので、高台をつける前に極力均しをやります。
高台は銀の板をロウ付けして丸くしたものですが、それを錫でつけます。ロウ付けしてしまうと全体が焼き鈍しされて柔らかくなってしまいます。

磨き上げて1日半で完成しました。水を入れて確認しつつの制作でした。
画像で見ても珠が浮いて見える様に作る事ができました。

自分で制作した体験も大きいですが、お酒が好きな方にはお酒を飲むのがより楽しくなる事と思います。

金工教室の詳細はこちらをご覧下さい。

tamahai1.jpg
tamahai2.jpg
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Kohei Yoshida

Author:Kohei Yoshida
金属工芸家
http://koheiyoshida.com/

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