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名古屋

先週、名古屋に行ってきました。
ちょっと見たい展示があって、それが17日までだったので急遽車を飛ばしてみてきました。

お目当てはからくり人形の世界展
karakuri1.jpg


安城市で江戸時代に作られたとみられる文字書き人形が発見され、それを復元したものや安城市にあるからくり人形の展覧会です。
有名なのはお茶運び人形や、弓引き童子です。この文字書き人形が発見されるまでは、弓引き童子がからくり人形の最高傑作と言われてきましたが、この文字書き人形は弓引き童子と同じ位繊細な動きをする事で有名です。

karakuri2.jpg
図録の写真と、実演で書いてくれた文字。

弓引き童子は動力がゼンマイなのに対し、文字書き人形は重りで動く仕掛けになってます。
重りが重力で引っ張られる力を元にして歯車と減速器でその速度が落とされ、それがカムに伝わり、人形に繋がった紐が引っ張られて文字を書く仕組みになってます。
書くと簡単なのですが、これがもの凄くよく出来ていて、紙を自分の方へ向ける動きから始まり、右手を口にくわえた2本の筆で「松」「竹」の2文字を書き、完成したらそれを人へ向けるのですがただ書くだけではなくて首や頭が人間の様に動きます。
いやー、驚きました。すごい。昔のからくり人形では田中久重が超有名ですが、これもかなりすごいです。
アメリカで発見されて日本で直された文字書き人形と、この安城で発見された文字書き人形の2体しかオリジナルのものはありません。(写真の物は複製)
複製を作るにも、カムは100枚以上作ったそうですし、物を見ながらでも相当困難だった事と思います。
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放射性物質トリウム入りタングステンについて

 昨年の震災以降、放射性物質の存在は私達の生活に様々な影響を与えている訳ですが、今懸念されているセシウム以外にもう1つ、身近な放射性物質がありました。

 Tig溶接の電極棒に使われるタングステンという金属があるのですが、その種類に『トリウム入りタングステン』(以下トリタン』というものがあります。この、トリウムが放射性物質でした。



 追記:トリウム入りタングステンは、赤い色でマークされているものです。緑だったら、純タングステンです。
    全てのタングステンがトリタンという事ではありません。
    

 私も、学生時代からずっとTig溶接は使っていますし、このトリタンもこれまでどれだけ使って来た事か、というレベルです。で、少々気になってこのトリウムを調べてみました。

 まず、wiki
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
 名前の由来が雷神トールだったり、液体状態である温度がかなり高い事が分ります。半減期が、なんと140.5億年! セシウムやプルトニウムの比ではありません。面白いのが、結晶体が面心立方格子なので、銅とかと同じですが1400度くらいで体心立方格子へ変化するとあります。鉄とかですね。wikiでは、トリウムが最終的にウランに変化するので、核燃料として使われるととあります。

 こちらのページでは
 http://eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20090805/101975/?P=1
 ウランの代わりに核燃料として原発に使われていると書かれています。ウランと違い燃やしてもプルトニウムを発生しないとありますが、トリウムがウランになるのならプルトニウムを発生するのでは??まあ、この辺は専門家でないと分りませんね。 
 

 
 で、肝心な放射線量は?という事ですが、こちらに書いてありました。
 http://amino-sangyo.com/free_9_3.html

 正直、予想以上に高くて驚きました。
 φ3.2のトリタン30本で『15μSv/hr』。うちには、φ1.6のトリタンが9本あります。(元は10本入りで、1本は使い切りました。)単純計算で体積が半分で本数が1/3だから約2.5μSv/hrくらいでしょうか。ちなみにバックグラウンドは0.06μSv/hrくらいです。

 で、それはどれくらい強いの?というと、こちらに書いてありました。
 http://radi-info.com/q-1523/
 以下、部分抜粋です。
 
 タングステン電極棒(直径2mm、長さ15cmを想定)の重さは約9gですので、電極に含まれるトリウムの放射能は71×9≒640ベクレルとなります。 1日の使用時間を10時間、および電極棒と使用者の距離を20cmと仮定し、上記ガイドラインにしたがって「外部被ばく線量」を試算すると、年間約10マ イクロシーベルトとなります。

 まあ、1日10時間溶接のトーチを持ち続ける人はいません。うちの溶接機は空冷なので最大パワーで4分しか動きません。半分の出力なら8分ですが、4分溶接を続ける事も私はありません。なので、上の計算は極端な例、と言って良いかと思います。それよりも、その先に書かれている内部被曝の方が気になります。

 抜粋
 一方、溶接作業に伴う煙の吸入、および電極棒の削り粉を摂取した場合という「内部被ばく線量」については、その特殊性のために適当な評価方法が定められておらず、申し訳ありませんがこの場でお伝えすることはできません。

 よく分らないそうです。トリタンの電極の先を削るときは、なるべく吸い込まない様にするのが良いのかとは思います。イギリスのタングステンを研ぐ機械は、専用のものがあって鉛筆削り器の様にタングステンを差込んで削るのですが、粉が飛び散らない様になってました。(ちなみに、私のいた大学はTig溶接機は彫刻科のセクションにしかなく、許可を得て使う必要があって面倒だったので講習は受けたものの一回も使いませんでした。)

 そして、人体にはどう影響があるの?と調べてみた所またwikiですが
 『トリウムは半減期の長いアルファ線源であり、外部被曝より内部被曝のリスクが高い。体内に入ると、肺、すい臓、肝臓について発癌危険性がある。』と、あります。

 これ以上は、分りませんでした。余談ですが、、トリウムの放射能は人体に影響がないとするページも見つけましたので一応、リンクだけは貼っておきます。http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/221115.htm

 外部被曝を気にするよりも、トリタンを削る時に極力吸い込まない様にする。が、今の所の私の対策です。
 
 訂正箇所、情報等ございましたらご一報くださいませ。

川越市立美術館協議委員会

 しばらく更新が開いてしまいました。少々、バタバタしてました。

 この度、川越市立美術館協議委員会なるものになりました。とは言っても、外部の委員で年に数回の会議に参加する程度のボレンティアなのですけれども。2月に小論文を提出し、3月に面接をして先月に決定の通知を頂きました。詳しい人に聞いてみたら、行政に民間の意見を取り入れる事の一環としてのものだそうです。

 決まった事なので正直な所を遠慮なく書かせて頂きますと、小論文と面接でも言った事なのですが川越市立美術館の展示は割と『保守的』な内容が多く、「地元にゆかりのある◯◯」という説明書きがいつもされている印象で、現代アートや若手の作品等の展示が全くないものだと思ってました。また、川越市立美術館のテーマは『交流』なので、何をもって交流というのか?という点を投げかけました。地方の小さな公立の美術館なので制限も多いのでしょうけれども、近年大成功した金沢21世紀美術館も公立でしかも現代のものに特化しているという例や、インターネットの発達により昔では考えられなかった交流もある事を言ってみました。

 地元にゆかりがあるという事を全面に出しすぎる事と、地元を大切にする事は違う事と考えます。

 まあ、発言権は弱いので何が出来るのかさっぱり分ってませんが、美術館と関われる事をいろいろと楽しみにしてます。

鬼に訊け

先日、川越スカラ座で『鬼に訊け-宮大工 西岡常一の遺言-』というドキュメンタリー映画を見てきました。
まず、このドキュメンタリー映画の公式サイトがこちら。
そして、宮大工 西岡常一についてはこちら

「最後の宮大工」と呼ばれた西岡棟梁の事は以前から知っていて、そのものの考え方や仕事の取り組み方から考えさせられる事が沢山あり、大ファンでした。まず、世界最古の木造建築として知られる法隆寺は1300年という時間を経って、ようやく改修が行われました。これは、檜と言う日本の風土にあった材料を飛鳥時代の人が知恵を搾って作り上げたものな訳ですが、単純に1300年間建っているというだけでもの凄い訳です。現在は高層ビルやすごい建物は沢山建っていますが、果たして1300年間建っていられるのでしょうか?コンクリートの寿命は長くて200年と言われています。

 物が有限である、という事は非常に重要な事で、ガソリンやプラスチックなどになる原油も有限な訳で、以前から問題にはなっています。資源を大切に、ってやつです。自分の手でコツコツ物を作っていると、どうしても資源や材料の事はよく考えます。無駄にしない様にと言う事は勿論、屑も取っておいてリサイクルに出したり鋳物の材料にしたりします。道具もそうで、安い道具を使い捨てる事に抵抗を感じますし、一生使える道具を持ちたいと思います。
 
 西岡棟梁が復元した道具に、槍鉋というものがあります。室町時代に入ってきた、今で普通に鉋といってイメージされる鉋の前に使われていた槍の様な形をした鉋です。飛鳥時代に建てられた建物を、その当時の道具で直すというのはなんとも粋な考えだと思いました。復元、修復の本随を見た気分でした。形が出来ればそれでよい、という事ではないのですね。

 西岡棟梁は、薬師寺の修復の時に檜で全てやりたかったそうなのですが建築研究者からコンクリートを使う事を命じられ、反抗しましたが中にある国宝を守る必要があるとか様々な理由からそれを使う事を余儀なくされました。建物の檜がたとえ1000年もっても、中のコンクリートが200年足らずでダメになる。
 薬師寺の西塔を建立する際に、そこだけは檜だけでやりたい様にやったそうです。お気持ちは、さぞ複雑だった事と推測します。

 水洗便所ですら否定する西岡棟梁ですが、時代の変化とともに考え方を変えた点がありました。
 1つは電動工具。西岡棟梁曰く、電動工具は木を切っているのではなく、ちぎっていて切り屑を雨にさらすとすぐにカビが生えるそうでよろしくない。が、時間の短縮と金銭的な関係で荒削りには電動工具を使い、仕上げに上記の槍鉋を使っている、と言ってました。
 また、コンクリートもそうですが自分の考えが時代の流れに合わなくなってきている、という事を感じ棟梁を辞そうとしたりします。

 私は、この「自分の考えが時代の流れに合わなくなってきてる」というのが非常に印象的でした。

 自分の理想とする事が合わない、求められていない。これは宮大工だけの話ではなく、同じ問題を多くの人が抱えていると思います。伝統的な超絶技法よりも「お手軽」な物が必要とされたり、途絶えても何も言えないものを無理矢理に伝統や文化という言葉で価値を付けようとしていたり。まあ、非常に難しいところだとは思います。
 自分が、どうやっていくのか。それを問われる時が必ずあると思います。その辺に鈍感になって行くと大工だろうが工芸家だろうがデザイナーだろうが、資源を使ってゴミを作るだけ、という状況になってしまう。
 
 鬼に訊け、非常にオススメです。

工房整備中

 HPのトップでは、あたかも工房が完成してるような書き方をしてしまってるのですが、実はまだ完成しきっておりません。建物の工事や、水道、ガス、電気などは一段落ついた所で現在は機械や作業台や机、工具などを運び込んで使える様にセッティングしている所です。工事が終わればすぐ出来るだろう、、、と思ってましたが重い機械類が多く電気やガスの接続に手こずったり、工具も多くあるので予想以上に手こずっております。工具類は、さすがに10年以上やってると山の様にありある程度整理しながら持ち込まないと全く使い難かったりします。倉庫にしまう時に、箱にしまって中に何が書いてあるかメモしておいたのですが、それでも「あれは何処にしまったか?」と探させられます。一応、必要なものは忘れずに用意してあるので近日中に頼まれて待たせてしまっている物の制作には入れるとは思うのですが、、、使いやすいようにセッティングが完了するまではまだまだ時間がかかりそうです。
プロフィール

Kohei Yoshida

Author:Kohei Yoshida
金属工芸家
http://koheiyoshida.com/

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