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銅の殺菌作用

銅は殺菌作用がある、とよく耳にします。
インターネットで検索してみると、色々と出てくるので面白いです。

調べて見ると銅はサルモネラ菌を1/500まで減らしたりするそうですが、鉄やステンレス、樹脂などにはその様な作用はないとのこと。他にもO157やクリプトスポリジウム等の菌などの殺菌にも有効だそうです。

歌舞伎役者さんのカツラの内側は銅で出来ていて汗臭くならないとか、手ぬぐいの繊維に銅を編み込んだ物もあってそれも臭くならないそうです。靴の中に10円玉を入れておくと臭いが取れる、というのも聞きます。

以前、銅の緑青は劇毒だと言われてました。しかしそれは間違いだった事が科学的に解明され、昭和59年位厚生省が発表してます。
どうやら、昔の銅の精製が完全でなかったころに鉱物の中に含まれたヒ素が残ってしまい、悪影響をした事があったのではないか、と言う事の様です。今の銅の精製は99.9%の純度なのでほぼ純銅です。中には無酸素銅というもっと精製されたものもあります。

緑青が毒、と言う事から銅の鍋やフライパンの料理が触れるところは錫を引く事が以前は法律で定められてました。が、現在それはなくなって、厚生労働省の指導では熱がかかる物は錫を引かない方が好ましい、となっております。

銅の鍋で煮物をして、その日の内に食べ切れば良いのですがそのまま残しておくと翌日料理の上に緑青が沸いてしまいます。毒はないのですが、見た目的に美味しそうには見えないので鍋やフライパンはやはり錫引きした方が良い様な気がしてます。逆に、お湯を沸かすだけの銅のやかんやポットは錫引きが必要ないかもしれません。
因に、緑青が沸いてしまった煮物は味が甘くまろやかになります。


その様な効果がある銅ですが、実際に効果が見た目で分る実験をしてみました。

20151016.jpg


銅の殺菌作用は切り花を長生きさせるといいます。
実際に、ガラスの花瓶と銅で作った花器ではどちらが花が長生きするか比べてみます。

市販のガラスの花瓶とほぼ似た形状の銅の花器を作りました。中に入れる水の量は200mlで共通です。
花はトルコキキョウです。元は同じ茎なので、多少の差はあるものの同じ状態としてみます。
実験は2015年10月16日から始めました。同じタイミングで水交換をします。

本当に目に見える差が出るのか、正直私もわかりません。試しにやってみたものの、そんなに違わないのではないか、、、と少し心配してますが、どうであれ結果はまた書きます。


銅の花器の花は水が奇麗になるので長生きすると言いますが、逆に植木鉢は土の中の微生物を殺してしまい、植物が育たなくなると言います。言われるとなるほど、と思います。都合良く悪い菌だけを殺してくれる事はないでしょう。
一言で銅といってもなかなか奥が深いです。
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Hallmarking

在外研修で渡英していた時に作ろうとして間に合わなかったホールマークがようやく届きました。もっと早くから準備していれば良かったのですが、帰国間際になってしまい友人にその後をお願いしてました。

 ホールマーク制度は、イギリスの銀、金製品に押される品質保証制度でヨーロッパやアメリカで人気がある制度です。それはassay officeで刻印を打ってもらわなくてはなりません。材料成分の分析や年号、打った場所など幾つかの刻印を打つのですが、検査がしっかりしてる故に品質の保証に繋がり、ある意味ジュエリーや銀器などは打ってあるのが当たり前、という感じです。
 その歴史はとても古く、現存する資料では12世紀に打たれたホールマークが残っていたりまします。制度はたまに修正されるようなのですが、現在はイギリスで4カ所でしかホールマークを打つ事は出来ません。ロンドン、バーミンガム、シェフィールド、エディンバラの4都市にあるassay officeに行く必要があります。(数年前までダブリンでも打てた様ですが、現在は無くなってしまいました。)打たれるのは、スポンサーマーク(制作者や会社)、素材の成分、打った場所、素材、年などです。都市毎にassay officeのホールマークが異なり、それがまたお洒落だったりします。ロンドンはメスのライオン、バーミンガムは碇、シェフィールドはバラ、エディンバラはお城、となってます。年は、アルファベットで表されるのですが、2012年は「n」となってます。
 そしてスポンサーマークですが、これが重要になってきます。要は自分の刻印になるのですが、勝手に自分の刻印を作って持ち込む事は出来ません。イニシャル2文字か3文字で、決まってる約80種類の中からベースのデザインを選び、その中にアルファベットを入れるのですがそれまでに同じイニシャルで同じベースで登録されている物は使えないのです。そして一回登録したら他の人はもう同じ物を作る事は出来ません。そのマークを見れば、誰が制作した物か分るような仕組みになってます。私も自分のイニシャルと希望のベースのデザインを幾つか候補に出して申請をしました。画像では一番左のマークが私の刻印なのですが、六角形の中にKとYが入っているデザインになりました。これから、この刻印が私のマークとなります。銀器用のサイズと、リングなどのジュエリー用のサイズと2種類作りました。

 2011年の4月に、シェフィールドのassay officeの見学に行きました。大きな会社で、中は撮影が禁止だったのですがホールマークの歴史や、打っている所を見せてもらいました。昔は物を少し削って粉を採取して成分分析をしていたのですが(そのため、最終仕上げの前にホールマークを打ってもらう事もあったりするそうです)、最近はX線を使ったり、刻印もレーザーで付けたりしていました。職員の人が大量にある銀の指輪を1つ1つX線の機械にいれているのが大変そうでした。

 ちなみに、銀は925以上の物でないとホールマークが打てません。四分一ではダメです。そして、赤銅も現在はホールマークの対象外です。なので、木目金にホールマークを打ちたいのであれば純銀、金、プラチナで作らなくてはならない、という訳です。銀ロウでいうと、easy flow(早ロウと同等?)を使ったものもホールマークは打ってもらえません。理由は色が黄色くなるからなのですが、基準が結構厳しいです。それだから品質が保障されてるという証にもなる訳なのですけど。

 Sheffield Assay OfficeのHPはこちら

 hallmark1
プロフィール

Kohei Yoshida

Author:Kohei Yoshida
金属工芸家
http://koheiyoshida.com/

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